先日、千葉県で開業している歯科医師のT先生のFacebook投稿が230以上のシェア、40以上コメントされていました。
歯科業界では数年前から問題になっている保険診療
金パラ問題
内容は保険診療は国が点数を定めていて、処置によって何点、材料費は何点と点数が決められています。1点10円です。歯に詰めたり、かぶせたりする銀色の金属【歯科用パラジウム】は一般的に使われる保険診療の修復物で、グラム何点と決められています。金属(金や銀、銅なども含まれる)なので相場(時価)が変動するので、年に2回点数の見直しが行われています。
歯のかぶせ物は一般的に技工士さんに作ってもらいます。使用する金属を販売業者から買い、先生はかぶせ物の作成費と使われた金属費を技工士さんに支払う流れです。
歯医者さんがかぶせ物の保険治療を行い、治療費として国と患者さんに請求する金額より、かぶせ物自体を作る価格が上回ってしまいました。つまり国と患者さんから治療費として10,000円いただくとして、かぶせ物を作ってもらう製作費用が金属費を含めて11,000円と言う感じです。
つまり治療すればするほど歯医者さんは【赤字】になると言うことです
ここ数年歯科業界で起きていた事ですが、あまりにも色々な意味で改善されず、疑問を感じたT先生がFacebookで投稿されました。歯科医師だけではなく、現状を一般の方にも知っていただくために、投稿されたのだと思います。
近年では、使用される金属(歯科用パラジウム)が身体に与える影響もクローズアップされていて、アレルギーなどの原因になりうると言われています。
患者側さんからすると、基本は保険治療を受けたいと思われている方が多いと思いますが、安易に保険に決めるのではなくて、『自由診療の説明をしっかり聞く』と言う選択肢を加えて種類やリスクも把握する事が大事かと思います。
最近では、保険で白い歯も出来るようになっています。
保険は良い、自費は高いと言うイメージはあると思いますが、自分の歯をどうしたいか?機能的なことや見た目の美しさなど、先生やスタッフさんにしっかり確認して、説明を聞いてどんな治療を受けるか判断することがこれからは必要と感じました。