歯ならび矯正の変化

歯ならびは、見た目以上に大切なことがある

歯並びを治す矯正治療のイメージがここ数年で急速に変化したと思います。

数十年前の矯正治療は私のイメージはかなり重度な不整咬合の方か極端に顎が小さく、歯が収まりきれていない小児が健康な歯を抜いて行うものと思っていました。

矯正治療は基本的に自由診療(自費)ですので数十万から百万以上する物と高額ですので誰でも受けられる治療とは思いませんでした。

先生に相談する事も難しかった数十年前

最近では芸能人やスポーツ選手など、テレビに映し出される仕事に就いてる方が、矯正器具を付けたままでテレビに出演したり、矯正と言うものが身近に感じられるようになったと思います。

歯ならびが(噛み合わせ)悪いとどんな影響があるか?

集中力の低下や (しっかり噛めないと脳への刺激が弱くなり集中力が落ちると言われています) 人と話すときに口元が気になり無意識に隠しながら話したり、発言を減らしたり人前が苦手になるメンタルに影響したり

歯磨きがしづらくみがき残しが多くなったり、口呼吸(むし歯になるのを防ぐ唾液が乾き、歯が乾燥するとむし歯リスクが高まる)や姿勢が悪くなったり、鼻づまりの原因などがあると言われます。

現在ではほとんどのクリニックで矯正の無料相談を行っています

そして矯正治療自体もここ数年で変化があり、一般的なイメージが強い、銀色の矯正器具を歯の表側に接着させて歯を移動させるブラケット治療から、取り外しが出来るマウスピース型治療が増えてきたと思います。

最近の矯正治療の傾向

すべての矯正治療で使える訳ではないようですが、歯に治療器具を接着させずに行える『マウスピース型矯正』が非常に増えてきました。なかでも有名なものがインビザラインシステムです。

特徴として、歯に装着する透明に近いマウスピースは取り外しが自由で、食事や写真撮影時など気になるときは取り外しができます。マウスピースを装着していてもあまり目立ちません。

また自分の歯がどのように動いて、数年後にどのような歯ならびになっているか、動画で見れるようになっていますので、非常に分かりやすくなっています。

私が尊敬している矯正歯科専門医(国内に約300名のみ)のF先生もマウスピース型の矯正を行っています。

矯正治療は小児から成人まで行えて、その時に一番適した治療を       歯医者さんで相談して、数年後をイメージして行うようになってきました。

自分の歯やお子さんやお孫さんの歯ならびが気になるようでしたら、クリニックのホームページで矯正を行っているか、マウスピース型の矯正が出来るかなど チェックしてみると良いかと思います。

矯正治療は見た目の満足度も高めてくれると思いますが、本質的には体の健康のためや内面的に明るくなったり、積極的にコミュニケーションをとるようになったり人生を楽しくしてくれる治療だと私は思います。